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「デザインの力」

―いいデザインは色褪せない―

自由にアレンジしていくことができ、どんな場所に建てても光と風がいっぱいのStyle@HOME。その3つ目の特徴は言うまでもなく、すぐれたデザイン性です。

 

建築家である以上、デザインにこだわるのは当然のこと。

しかし私には、最近この『デザイン』という言葉が非常に表層的な使われ方をしているように思えてなりません。

 

たとえばデザイナーズマンションやデザイナーズハウス。

きちんとしたコンセプトに基づいてデザインされたものも、もちろんあるでしょうが、むしろ目に付くのは、流行の材質や流行の間取りを採用していることでデザイナーズハウスだと称しているようなものです。

はっきり言って、それはデザインではありません。

 

デザインとは、機能性を大前提にしたものです。

たとえば車や電車を思い浮かべてみて下さい。

それらは、いかに安定感があってスピードが出るかを前提にデザインされています。いくら“カッコよく”ても、機能性にすぐれていなければ“ボツ”なのです。

 

さらに、いいデザインは時を経ても色褪せません。打ち合わせに伺った若い夫婦の家で、同居しているおばあちゃんの持ち物が一番センスがあったという経験を、私は何度もしています(笑)。

 

しっかりとしたコンセプトに裏打ちされたデザインの家が増えれば、きっと人は反応してくれる。そしてそれを求めている人は、すでに大勢存在しているはず。

 

私はStyle@HOMEに、ほんものの住宅を増やしていきたいという夢を託しています。ほんものの住宅とは、そこに住む人が、暮らしゆたかに楽しめる家です。

 

ヒトを元気づけ、シアワセにできるデザインの力を、私は信じています。

 

住まいとは、そこに暮らすヒトの アタタカイものが カタチとなり 馴染んでいく場所―。

岸本 貴信